No1 うがいで落ちる義歯について、他院で薦められたインプラントは不安で、当院で義歯治療をした症例(90代 女性)
投稿日:2020年8月24日
カテゴリ:当院で入れ歯治療を行った患者さまの声
萩原歯科医院で入れ歯治療を行った患者さまの声をご紹介
萩原歯科医院では、高い質の診療と患者満足度を維持するために、治療がいったん終了した方に、郵送にてアンケートのご協力をお願いしています。ここでは、その一部をご紹介させて頂きます。
アンケートからの抜粋
先週で治療が終了し、毎日、快適に過ごしております。 この度は、大変お世話になりまして、ありがとうございました。 萩原歯科医院にお世話になりましたのは、高齢の母の入れ歯の悩みで相談に乗っていただいてからのご縁でした。
それまで、近所の歯科には定期的に通い、調整していたにもかかわらず 言われることは高齢だから仕方が無い「入れ歯はある程度の我慢を しなければ・・・」とまるでわがままを言っているような受け取り方をされ、 挙句に、インプラントを薦められていました。
萩原歯科医院では、丁寧に検査していただいた上で、今後の治療計画を提案していただき、 副院長先生から「私の高齢の家族には今更 インプラントは、勧めません」と親身にアドバイスして下さったことが嬉しく、安心して全てお任せしたいと納得できました。 おかげさまで、歯の治療は順調で、入れ歯の具合も格段に良くなり、敬遠していた友人との外食にも喜んで出かけております。
その都度、「何かあれば、遠慮なく知らせてください」と言葉を添えて下さることも嬉しく感謝しております 。「今まで他の歯科では、お聞きしたいことがあっても、先生が忙しそうで、納得いくまでお話ができなかったこと、またその解答が「旨さん同じですよ」「歳を取ると仕方ないですね」と納得できないものばかりでした。
ところが、萩原歯科医院では, 診察前に 当日の治療内容を 説明して下さり、治療後は経過と次回の説明をして下さり、常に安心して受診できました。 皆さんがおっしゃるように、もっと早く受診していれば良かった」という思いです。 いつ伺っても、先生は勿論、スタッフの方々が笑顔で温かく迎えて下さり、不安な気持ちを吹き飛ばしてくださいます。 本当に心から感謝してあります。 ありがとうございました。
ご来院時の主な希望
前歯の義歯(入れ歯)がゆるくて、うがいをしても取れるほどで困っている。相談したかかりつけの歯科医師からは、「年寄りだからこれ以上は難しい、インプラントにしてはどうか」との回答で、入れ歯が上手なところがないかと、家族の方がネットで探され、来院されました。
当院の治療方針
患者様のお薬手帳を確認すると、顎骨壊死(いわゆる、炎症によってあごの骨の骨髄炎が生じて骨が腐ることもある症状)が起きる可能性がある骨粗鬆症薬を服用していたため、インプラント治療は行ってはいけない。
高齢者の今後の生活を考えると、入院や施設入所の可能性があり、患者様自身での口腔ケアも年齢とともに、難しくなってくると想定。特にインプラントは、定期健診やクリーニングが必須のため、通院できなくなる可能性が高い患者様への治療は慎重にすべきである。
今回、インプラント治療をしてうまくいっても、インプラント治療をしたもののすべてが一生機能するわけではない。今後、インプラントが脱落する可能性もあり、インプラントの問題が生じた場合、改めて義歯を作り直すことになる。高齢者の通院の難しさに加えて、高齢になってからの口腔内の環境の大きな変化はいろいろな面でストレスになり、義歯を使いこなすことができない状態になってしまうことも考えられる。
上記①~③の理由で、当院では、インプラント治療は行わない方が良いとの結論に達した。
現在使用している義歯(入れ歯)は維持装置(残っている歯に義歯を維持させる装置)が、全く効いていない状態で、すぐに落ちてしまう状況であった。
右下奥の歯は、歯周病のために根の周囲の骨がほとんど消失しており、ブリッジを切断したら、自然に脱落してきたほど状態が良くなかった。
上顎、下顎ともに、残す歯の歯周病治療を行い、残す歯の健康を保ち、歯が無い部分は、機能面と審美面を調整するための機能審美調整義歯治療を行うことにした。
義歯を歯で維持させる維持装置は、今後のことを考え、歯科医院に来られなくなっても、往診の歯科医師でも調整が行いやすいバネのタイプの義歯にした。
機能審美調整義歯で調整を行って、義歯が問題なく使える状態にしてから、機能審美調整義歯と同じ形態の壊れにくい精密金属義歯治療に進むという、段階を踏んだ治療計画とした。高齢でもあり、患者様が希望されない場合は、すぐに精密金属義歯に進まずに様子を見ることも可能であることを共有させて頂いた。
概要
年齢・性別 | 90代 女性 A様 |
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治療箇所 | 上顎:部分入れ歯 下顎:部分入れ歯 |
通院回数 | 義歯治療とともに、歯周病治療が必要で、同時に進行し全9回通院。 |
通院期間 | 7ヵ月(高齢の為、1か月に1~2回の通院) ※治療後は定期健診に3か月ごとに来院中 |
リスク・注意点 | 想定されるリスクとして、慣れるまでの一定期間、違和感があります。 |
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