入れ歯治療の流れ
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①電話予約(初診相談)
萩原歯科医院での治療を希望される方、または、歯科治療についての不安について相談したい方に対して、歯科医師が60~90分の時間を用意して、個室でじっくりと相談に対応する初診相談を受け付けています。歯科衛生士や「トリートメントコーディネーター」という名称の担当者ではなく、歯科医師が最初から時間を取って対応することが、萩原歯科医院の大きな特徴です。1人の方の相談の予約が入った場合は、その90分は、初診の患者さんのために、歯科医師が他の仕事や治療の予約を入れずに、時間を確保してお待ちしますので、一日に多くの方の相談を受け付けることができません。まずは、電話で初診相談の予約をお取りいただきます。
②初診相談(歯科医師による1時間~1時間30分の個別相談)
患者さんの不満「歯科医師と話をしたことが無い」
- 歯科医院に行くと、治療の説明も無く、いきなり治療を始められてしまった
- よくわからないけれど、ダメな歯だから抜くと言われて歯を抜かれた
- いつも忙しそうにしていて、歯科医師に話をできない
- 患者側の希望を聞かれたこともないし、話をすることができない
- 患者の希望を言ったら、歯科医師に怒られた
- 歯科衛生士や助手が説明をするだけで、歯科医師の説明を受けたことは無い
- 若い女の子が、簡単な方法と金額を言うだけで、詳しいことを聞いても答えてくれない
歯科医院でも、以前に比べれば患者さんへの説明は、ずいぶん丁寧にされるようになりました。それでも、萩原歯科医院に来院される方のほとんどが、治療への不安、治療についての説明の不足、質問しても的確な答えが返ってこない、といった不満を抱えています。
患者さんの話を聞く時間を確保しているか
患者さんの話を聞く時間、丁寧に説明をする時間、患者さんの希望を聞く時間。今までの歯科治療に対しての不安や不満、悩みを抱えた方ほど、短い時間で話を聞くことは不可能です。患者さんの悩みを聞く講習を数多く受けて来た副院長 萩原麗子でも、患者さんに接するたびに、歯科医師が患者さんの話に耳を傾けることが足りなかったことを、強く感じる毎日であり、1時間半の時間もあっという間に過ぎてしまいます。丁寧に患者さんに向き合うために、しっかりと時間を確保した相談のシステムを取っています。
歯の治療の全体をわかっているのは歯科医師だから、歯科医師が対応する
「トリートメントコーディネーター」は歯科治療を知っているのか?
「トリートメントコーディネーター」という名称を時々耳にします。治療の説明をする担当者をこのように呼んで、歯科医師の代わりに患者さんへの説明をしているようです。歯科医師は、患者さんへの説明に時間を取られることも無く治療に専念できるというので、最近、流行っているようです。歯科衛生士が説明役を請け負っている場合もありますし、国家資格の無い人が担当していることもあります。実際の治療を行わない者、時には全く歯科の学問を積んでいない者が説明を行うことに、患者さんは不安を感じないのでしょうか?
歯科医師が対応することが患者さんへの責任
歯科治療全体を学んで実際に患者さんの治療を行えるのは、歯科医師だけです。説明は、直接治療に関することではないので、歯科医師が出ていく必要もないということかもしれませんが、患者さんにとっては、どうでしょう?実際の治療を行わない者、時には全く歯科の学問を積んでいない者が説明を行うことに、不安を感じないのでしょうか?萩原歯科医院では、歯科医師である副院長 萩原麗子が、初診の患者さんすべての方の相談に対応しています。医科の手術でも、担当の医師が事前に説明を行ってくれます。歯科治療についての説明も、治療全体をわかっている歯科医師が行うことが、患者さんへの責任だと考えています。
初診相談で、ある程度の見通しと萩原歯科医院での治療の流れを説明
初診相談では、患者さんの今までの経過、不安、不満、希望を伺い、お口の中を拝見してある程度の見通しをお話することを心がけています。レントゲンや精密な検査をしないと、費用と期間を明記した計画を立てることはできませんが、わかる範囲で、どのように治療が進んでいきそうか、というお話をしていきます。萩原歯科医院で治療を進める場合の、精密検査についての説明もします。義歯の場合は、多数の義歯の模型や今までの患者さんの症例もあるので、患者さんごとに、模型や写真を見ていただきながら、わかりやすく、説明をしていきます。患者さんが希望している方法についても、メリットだけでなく、デメリットも含めて詳しく説明をしていきます。
③精密検査
歯科治療は、長持ちしないのか?
歯科治療に対する不信感を持っている方がたくさん訪れます。
- 最初の計画から、どんどん治療が増えた
- 途中まで治療をしてから、先生がこれからどうしましょうか、と患者の私に聞いてきた
- これ以上、どうしようもない、と言われてしまった
- 何年も通っているのに、一向に終わらない
- 治しても、治しても、また壊れて、ずっと歯科治療が続いている
- 入れ歯を作っても、すぐ使えなくなって何個も作り替えて持っている
もし、あなたが家を建てるなら、すぐに建て始めますか?
あなたが、家を建てることになったら、すぐに建て始めるようなことはしないと思います。まず、自分の土地を測量し、地盤を調べ、設計図を描き、十分な説明を受け、自分の希望を伝え、建てた後のメンテナンスの話を聞き、時には、相見積を取って、十分に検討してから決めて、建築にかかることでしょう。
医科の治療でも、治療の前の検査は必須です
医科の治療で、例えば、外科的な治療を受ける場合、治療に関わりそうなすべての項目での検査は必ず行われます。
「前に治したところがダメになった」理由を知っていますか?
ほとんどの患者さんが、初めて治療をするために萩原歯科を訪れるのではありません。今までの治療がダメになったために訪れる方ばかりです。治療をしても、ダメになる、それは、患者さんのお口の状況を悪くする原因を歯科医師が見極め、それを患者さんに伝え、歯科医師とともに、改善することができていなかったからではないでしょうか。
きれいに治しても、再び歯周病や虫歯にしたら、再治療になる
歯科治療の場合、どんなに高価な冠をかぶせたり、高価な入れ歯を作ったりしても、冠の土台になる歯が歯周病になったり、虫歯になってしまっては、また治療をやり直す必要が出てきてしまいます。ここで、注意していただきたいのは、かぶせた冠や作った義歯には何の問題も起きていないことが多い、患者さんの歯に問題が起きて外れたり、使えなくなったりすることが多い、と言うことです。
歯周病を見過ごすと…
歯がぐらぐらしてきて、使えなくなったり抜けてしまう歯周病は、silent disease(サイレントディジーズ)とも言われるように、痛みや自覚症状が少なく進んでいきます。患者さんが自覚したときには歯を残すことが難しくなっていることがしばしばあります。きれいな冠やブリッジが装着されたままで、根っこごと抜けてしまった歯を持って相談に来る方もいらっしゃいます。
痛みが無く進む虫歯もある
虫歯で問題が進んでしまうのは、神経を取っている歯の場合です。冠やブリッジの土台になっている歯は神経を取っている場合が多く、虫歯になっても、痛みを何も感じません。知らないうちにかぶせた冠やブリッジの中の虫歯が進んでしまって「痛みは無いのに冠やブリッジが外れてしまった」、「バネをかけている歯が抜けて義歯が使えなくなった」と相談に来る患者さんも少なくありません。冠をかぶせたりブリッジや義歯を作ったりする前に、悪くなった原因を突き止めて、今後は悪くならないように対応していくことが十分では無かったために起きることです。
悪くなる原因を見極める
歯周病を確認しないで、どんなに高価な冠をかぶせても、土台の歯が弱ってしまっては、治療が長持ちすることはありません。虫歯のなりやすい歯磨き状況を放置したままで、同じような高価な冠をかぶせる治療をしても、また、虫歯を作って治療をやり直すことになってしまいます。治療の前に、患者さん一人一人の、お口のトラブルが、何が原因で起きてしまったのか、検査をして、見極めたうえで治療計画を立てないと、治療後にまた悪くなるリスクが残ってしまいます。
歯は削ったら戻らない、抜いたら生えてこないから治療前の検査が必要
歯は削ったらもとに戻せません。抜いたら、生えてくることはありません。歯を削るかどうか、歯を抜くかどうか、の際にも、徹底した検査は不可欠です。本当に、歯を削る治療が必要か、歯を抜くことが必要か、削ったらどうなるか、抜いたらどうするか、どういう方法で治療の間はどんな状況になって、治療後はどんなことに気を付けるべきか、すべて、精密検査をしたうえで院長と副院長の二人の目で診断をして計画を立て、患者さんに削る、あるいは抜くことを含め、治療の進め方、治療後のリスクについての説明をしていきます。
歯を失った場合は、より徹底した治療が必要
歯を何本か失ったような場合は、失った原因の特定や、他の歯の状況、残っている歯の使い方、など、全体を検査したうえで治療計画を立てないと、長期に安定したお口の状況を確保することが難しくなりがちです。無くなった部分をどう補うか、だけでなく、残っている歯が今後どういうリスクがあるか、もし歯をさらに抜くことになってしまったらどういう対応ができるか、治療の前に、お口の中全体を徹底的に検査をして慎重な計画を立てなければなりません。
精密検査の内容
口腔内規格写真
・特殊な鏡を使って口腔内の規格写真を撮影します
顔貌4方向写真撮影
・歯の見え方を含めた顔貌4方向の写真を撮影します
パノラマレントゲン撮影
デンタル18枚法撮影
歯科用CT撮影
診断用模型のための型取り
・3次元的にお口の状況を確認することで、治療の方法を検討します
6点法歯周ポケット測定
・歯の土台となる歯周組織の状態を確認し、必要があれば歯周病治療を計画します
顎関節の動き方確認
口腔粘膜視診
・舌の状態、頬の粘膜の状態などを確認します
④検査結果と治療計画の説明
検査結果の説明
上記の精密検査をもとに、資料を作成し、診断用模型を作製し、写真、レントゲン、などいろいろな方向からお口の状況を診断し、実際のお口の状況の説明をします。何故か、多くの患者さんは、実際よりもご自身の歯の状況を悪く考えている方が多いように感じます。時には、歯科医院で「これはひどいねぇ」と言われてしまって、必要以上にひどいと思い込んでいる方もいます。今まで抜いた歯も、「ダメになったから抜きましょう」と言われただけで、抜くことになった原因をはっきりと教えられなかったという方がほとんどです。検査結果を一つひとつ説明し、お口の状況を論理的にお話しすることで、自分の状況が明らかになって、なんとなく抱えていた不安がぬぐえて、治療にもきちんと向き合えるようになったというお話もよく聞かされます。
診断に基づいた治療計画の大切さ
診断と、治療計画を立てるこのステップが、実は、歯科治療を行う上で、大変重要です。同じ患者さんの検査結果を見ても、その歯の状況、対応できる治療方法、治療後の見通し、治療の計画は、すべての歯科医師がまったく同じ計画を患者さんに勧めるわけではありません。
私たちは
- 歯一本一本について、治療が必要か、
- 残した場合にどう利用することができるのか、
- 残すことによる他の歯などへの不利益は無いか、
- 治療途中に歯が無い時期を作らないようにするにはどうしたら良いか、
- 顎の土手の形はどうか、
- 治療後に悪くなる歯は無いか、
- 悪くなったらどう対応していくか、
院長と副院長の二人の目で診断をし、計画を立て、治療計画書を作成していきます。
今までの治療の経験や知識、技術、長期的な治療経過を持っていることから見えてくる治療後の見通し、患者さんの今後のライフスタイル、も含めて計画を立てていきます。診療を終えた後の時間に、治療計画書の検討を行いますが、レントゲンを読影し、診断用模型を見直し、歯周ポケットも確認し、細かい経過を聞いた資料を読み直しながら計画を立てていきます。一人の患者さんの治療計画書が出来上がるまで、平均して3~4時間がかかります。そこまでする必要があるのか、と言われることもありますが、自分が患者だったら、歯科医師に自分のためにできる限りのことをしてほしいと思います。来院してくれた萩原歯科医院の患者さんには、一人として疎かにせずに対応することを理念としています。
時には、すぐに治療をせずに、経過を見ていくことも提案
- 「歯科医院には行きたくないんだよね」
- 「すぐに削られるんだもの」
- 「今まで抜いた歯って、本当に抜かなければならなかったのかな」
- 「神経を取らなければよかったと後悔しています」
多くの患者さんの不満です。歯科医師は、医院に来てくれた患者さんには、何か治療をしなければならないと思い込んでいることが多いようです。医者にかかった時、いつも必ず治療をされるでしょうか?時には、様子をみていいんじゃないですか?もう少し進んだら薬を飲みましょう、などと、治療をしないで終わることもあります。歯科でも、すぐに治療が不要な場合もありますが、経過観察を提案する歯科医師はほとんどいないようです。
治療には、何かしらのデメリットもありうることを説明
歯科治療は、一度治したら、半永久的に長持ちすると思っている、あるいは、歯科医師からそういわれている患者さんも多くいらっしゃいます。本当にそうでしょうか?私たちは、治療のやり過ぎは、あまり良くないことと考えています。虫歯治療を例にとっても、国際歯科連盟が、最少の侵襲で治療をすることが重要という答申を出しています。つまり、虫歯であってもあまり早期の虫歯は歯を削ってしまうことのデメリットの方が大きいので、必ずしもすぐに治療をしない方が良い場合があるのです。いろいろな治療でも、本当に必要な治療だけを丁寧に行うことが重要です。治療は繰り返せば繰り返すほど、歯の寿命を縮めると思います。やらなくて良い治療はやらない、今の治療で問題が無いものはそれをできるだけ使う、私は、自分の治療だったら、そういう観点での計画を立てたいと思っているので、患者さんたちにも必要のない治療を勧めることはありません。
分かりやすい説明
検査結果も、治療計画も、書類や模型などを見ていただきながら丁寧に説明を行います。今、治療をすべき箇所はどこか、どういう順番で治療を進めるか、あるいは、今はこのまま経過観察をして治療のタイミングをじっくりと検討すべきか、または、治療計画が二通り考えられる場合は、二通りの計画書まで作成して説明を行います。分かりにくい点は、その都度質問も受けながら、ご自身の状況、治療の進め方、について、説明をおこないます。歯科医師が対応しなければできない説明の時間です。
⑤必要に応じた歯の治療
例えば、歯が1本も無い総義歯の方の場合は、残っている歯の治療はありません。しかし、総義歯の不調でいらっしゃる方よりも、歯が残っている状態で来院される方の方が圧倒的に多いのが実情です。虫歯治療、歯周病治療、時には、矯正治療、抜歯など、必要に応じた歯の治療を行います。
⑥機能審美調整義歯治療
機能審美調整義歯が必要な理由
義歯は、壊れないように、たわまないように、汚れないように、作らなければなりません。壊れない、たわまないためには、金属の骨組みを使った金属床義歯が理想ですが、いきなり金属床義歯を作っても、なかなかうまくいきません。義歯治療は、歯の治療と違って、固い歯が相手ではなく、顎の土手や粘膜、舌を動かす筋肉の動きや頬や唇を動かす筋肉、といった柔らかい部分、動きが大きい部分を相手とする治療です。時には、噛む位置も、義歯を使っている間に変化してくることもあります。まずは、調整ができる義歯を作って、使ってもらいながら、形態、審美面、かみ合わせなどを徹底的に調整することが必要です。当院では、義歯治療の場合、まず、機能面審美面を調整するための機能審美調整義歯治療を行います。いきなり金属床義歯を作ってしまうと、金属の部分は、削りすぎると折れてしまったり、足したい部分ができても足せなかったり、義歯を入れてからの調整が難しいため、足したり削ったりが可能な材料での機能審美調整義歯治療から始まります。
機能審美調整義歯治療の流れ
維持装置を付ける歯の形態修正
個人トレー用型取り
個人トレー筋形成
精密機能印象
咬合採得(必要に応じて写真撮影)
排列確認義歯(必要に応じて写真撮影)
機能審美調整義歯装着
装着後の調整
⑦機能審美調整義歯装着後の計画の確認(見直し)
機能審美調整義歯を装着後、計画通りで良いかどうか、確認をします。
- 維持装置の審美面は?
- 歯の見え方は?
- 口元のふくらみの程度は?
- かみ合わせの状態は?
- 噛んだ時に痛みが無いか?
- 義歯が安定しているか?
- 残した歯は、最初に立てた計画の通りで良いか
- 歯を抜いた場合には抜歯後の傷の治りが落ち着いたか
時に、義歯を装着することで、見えてきた問題があれば、それに応じて計画を修正して患者さんに説明を行います。
⑧精密金属義歯治療
機能審美調整義歯は、調整が可能な材料のため、長期の使用でヒビが入ったり、割れたりするリスクがあります。機能審美調整義歯治療で、義歯の形態や審美性を確認した後で、壊れにくい精密金属義歯治療に進みます。時には、精密金属義歯に進まずに、機能審美調整義歯で少しの間、様子を見ていくという場合もあります。
⑨治療後の口腔状況の確認
すべての治療が終わった段階で、全体のお口の状況の確認をします。
機能審美調整義歯はスペア義歯になる
精密金属義歯治療を終えた後、治療中に使った機能審美調整義歯は、消毒をして、患者さんにお返しします。そして、それを、精密金属義歯が壊れた時や、失くしたときのスペア義歯として保管してもらっています。小さな修理なら、診療室でその場で治すことも可能ですが、大きく破損した場合や、15年以上使って歯を交換したいなど、大がかりな修理が必要になった場合は、義歯を預かって修理することもあります。その場合、保管してもらっていた機能審美調整義歯を一時的に使っていただいて、修理中もいつもの生活を続けてもらうことができるように準備しています。
⑩定期健診
歯科は治療を終えたら、それで悪くならない、というわけではありません。残念ながら、歯が1本でも残っていれば、物を食べれば口の中の細菌が増えて虫歯や歯周病など、いろいろなトラブルを引き起こします。総義歯の場合でも、定期的なかみ合わせのチェックや、義歯の汚れ具合の確認が、長期に良い状態で使い続けるために必要です。3~6か月ごとの(間隔は患者さんによって変わります)定期的な健診で、トラブルも早期に対応していきます。
⑪修理が必要な場合の対応
壊れにくい精密金属義歯を作っても、100%の人全員が一生壊れずに義歯を使い続けられるわけではありません。落として壊してしまうこともあります。扱い方によって、義歯の一部を変形させてしまうこともあります。残っている歯の状態が悪くなって、抜歯になってしまうこともあります。萩原歯科医院では、もし、修理が必要になった場合には、どう対応していくか、まで考えながら治療計画を立てています。
残っている歯を失った場合
義歯の長所として、歯を失った場合にも、義歯に人工の歯を足す修理をして元の義歯を使い続けることができる、という点があります。もちろん、そのような修理が可能な義歯の設計ができることが大事ですし、どの歯が悪くなりそうか、最初の計画の段階で見通しを立てられる診断する力が必要です。
維持装置(バネなど)を壊した場合
義歯の維持装置(バネなど)を壊してしまった場合の修理も考えておかなければなりません。バネのタイプならどう作り直して義歯に組み込むか、検討して設計をしていきます。
義歯のピンクの部分を壊した場合
義歯を洗っている時に、義歯を洗面台に落としたりして、割ってしまう患者さんもたまにいらっしゃいます。または、外しておいた義歯を愛犬がかじってしまったというケースもありました。思いもかけないことで壊してしまうこともあります。外形をとどめないほどの壊れ方には対応が難しい場合もありますが、ほとんどの場合に修理対応が可能です。修理のために義歯を預かる必要がある場合は、上に記載のように、保管していただいていた機能審美調整義歯を一時的に使っていただきながら、いつものように生活をしていただきます。